重馬場に強い血統や脚質をダートと芝に分けて徹底解説!傾向から見えてきた強い種牡馬の特徴とは?

目次
競馬を予想する上で、切っても切り離せない関係にあるのが馬場状態。
レースに与える影響はとても大きく、状態に応じてそれぞれの予想ロジックが存在します。
中でも、重馬場の確率が最も高く・・・
一説では、年間レースの半数が重馬場というデータも存在します。
ということで、今回は重馬場状態に強い血統や脚質から見えてきた特徴などを徹底解説!
- 重馬場状態とは
- ダートの重馬場に強い血統TOP5
- 血統から見えてきたダートの重馬場状態に強い馬の特徴
- 芝の重馬場に強い血統TOP5
- 血統から見えてきた芝の重馬場状態に強い馬の特徴
この記事を見れば、重馬場に強い血統と好走する馬の特徴が一目で分かります。
重馬場でも競馬を楽しみたい人は、ぜひ最後までご覧ください。
重馬場状態を改めて解説!
競馬では、コースの含水率に応じて4つの状態が存在します。
それぞれの特徴は以下の通り。
状態 | 含水率 | 体感 | クッション性 |
---|---|---|---|
良 | 10%未満 | 踏み締りが良い | 弾力あり |
稍重 | 10〜13%程度 | 踏み込むと少し沈む | 軽く緩む |
重 | 13〜17%程度 | 地面が明らかに柔らかい | グッと沈む |
不良 | 17%以上 | 水を吸ってぬかるむ | 滑る |
重馬場とは、雨などで馬場が湿り走りにくくなった状態のこと。
芝では、地面が柔らかくなる傾向があります。
反対にダートでは、砂が締まってスピードが出やすくなるのが特徴。
また、共通して重馬場では、速い馬よりスタミナや踏み込みが強い馬が好走しやすくなります。
重馬場に強い血統ランキング【ダート編】
重馬場のレースを予想する上で、見るべき要素は様々ありますが・・・
その中でも、最も簡単に好走しそうな馬を選べるポイントが血統。
競馬は、ブラッドスポーツと呼ばれるほど親の性質が子どもに色濃く反映されます。
つまり、血統を見て種牡馬の性質を見るだけでその馬がどれだけ好走するかある程度推測可能。
ということで、芝とダートに分けて重馬場に強い血統を集計して紹介します。
種牡馬名 | 出走回数 | 勝率 | 複勝率 | 好走脚質 |
---|---|---|---|---|
シニスターミニスター | 367 | 12.3% | 28.6% | 逃げ・先行 |
ヘニーヒューズ | 522 | 11.8% | 29.4% | 先行〜差し |
マジェスティックウォリアー | 442 | 10.7% | 26.5% | 先行 |
パイロ | 603 | 10.2% | 25.9% | 差し |
スマートファルコン | 319 | 9.9% | 23.7% | 逃げ |
ダートコースでは、シニスターミニスターの勝率が高め。
出走回数の母数も多く、安定して勝率が高いといえます。
また、複勝率を見ればヘニーヒューズが30%に迫る高数値。
ただ、極端な差は無く、血統によって極端な一強があるとはいえません。
傾向から分かるダートの重馬場に強い馬の特徴
続いて、傾向から分かったダートの重馬場に強い馬の特徴を紹介していきます。
脚質は先行がやや有利
脚質については、血統から先行がやや有利ということが分かりました。
ただ、先行が圧倒的ということも無く他脚質も台頭しています。
そのため、基本的には参考程度にとどめておくのが有用でしょう。
米国型=加速力&スピード持続型が有利
ヘニーヒューズやシニスターミニスターなどは、瞬間的な加速が特徴の血統です。
重馬場では時計が出やすく、一気にスピードに乗れる馬が有利。
こういった馬は、総じて「米国型」と呼ばれています。
また、プレッシャーに強くぶっつけ本番でも問題なく走行することが可能。
調整が少ない馬として、安定した結果を残します。
筋量・骨格のパワー遺伝子が有利
スマートファルコンやマジェスティックウォリアーは、馬格が大きく重心が低い産駒が多数を占めています。
こういった馬は、ぬかるんだ馬場でも沈まずに地面を強く蹴って進むことが可能。
よって、重馬場のダートでも脚抜きが良くなりペースが落ちにくくなっています。
前向きで自分から動ける気性が強い
重馬場では、自分から動ける馬がかなり強い傾向があります。
パイロやシニスターミニスターは、前向きで自分から勝負できる気質。
重馬場では他馬がバテる中、自力で勝負どころから勝負できる血統の勝率が高めです。
重馬場に強い血統ランキング【芝編】
続いて、芝の重馬場に強い血統ランキングを紹介していきます。
今回も傾向をまとめると以下の通り。
種牡馬名 | 出走回数 | 勝率 | 複勝率 | 好走脚質 |
---|---|---|---|---|
オルフェーヴル | 405 | 10.2% | 27.1% | 差し・追込 |
ルーラーシップ | 533 | 9.8% | 26.3% | 差し〜先行 |
エピファネイア | 410 | 9.7% | 25.6% | 先行〜差し |
ハーツクライ | 498 | 8.9% | 24.8% | 差し |
モーリス | 387 | 8.1% | 23.4% | 先行 |
オルフェーブル血統の勝率が唯一10%台。
複勝率の観点でも27%超えとトップの水準です。
出走回数も400回を超えていて、試行回数も十分。
基本的に芝の重馬場では、オルフェーブル血統を狙って予想するようにしましょう。
傾向から分かる芝の重馬場に強い馬の特徴
続いて、血統の傾向から分かる芝の重馬場のに強い馬の特徴を紹介していきます。
脚質は差しが有利
脚質は、差しが好走しやすい傾向にあります。
勝率が高い上位4産駒は、いずれも差し馬が多数。
このことから、基本的には差し馬が有利と判断して問題ありません。
パワー型の筋肉構造の血統が有利
オルフェーヴルやルーラーシップは、柔らかいが粘り強い筋肉を伝えるのが特徴の血統です。
時計のかかる芝の重馬場でも沈まず、悪路でも最後までペースを落とすこと無く走り切ることが可能。
このような、遺伝的な部分でパワー型と呼ばれる筋肉構造の血統が圧倒的有利に働きます
体幹バランスの良さ+トモが強い
体幹の良さは、芝の重馬場において外せない要素。
特にオルフェーブル産駒は、不安定な馬場状態でもブレずに走る姿勢制御能力に秀でています。
坂や道悪で踏ん張りが効きやすく、馬場が荒れても安定して走行可能。
体幹の良さやトモの強さは実数値には出にくい部分なので、血統から読み取るようにしましょう。
欧州系やドイツ血統のスタミナ因子
欧州系とは、前半はゆったりとしたペースで走らせ、長い直線でバテずに最後まで頑張る底力と持久力に優れるタイプ。
今回取り上げた血統だと、ハーツクライやエピファネイアの一部産駒が該当します。
ペースが落ちやすく、持久力が重視される芝の重馬場にはピッタリのタイプ。
また、これにドイツ産の馬の血統が交わるとスタミナがつきやすくかなり適正が高まります。
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